--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

イギリス旅行記?牛(の革)をめぐる冒険??

2009年07月07日 01:54

随分と間が空いてしまったイギリス旅行記の第三弾です。


John Lobbの名物おばちゃんに、

「この後、どこか行くの?」

と聞かれ、

「Crokett&JonesかTricker'sのファクトリーに行こうかなと思ってるよ」

と答えると、

「Crokett&Jonesは今日(水曜日)は休みだよ」

とのお答え…。

結構楽しみにしていたのでガックリ。自分のリサーチ不足を呪いつつじゃあ、Tricker'sに行くかと、道を聞くとなんと、John LobbからTricker'sまでの地図を出してきてくれましたw やはり靴バカが考えることは同じなんだなと思いつつ、

「歩いて行けるか?」

と聞くと、

「近いよ」

とのお答え。

折角だしNorthamptonの街並を観光しながら向かうかとJohn Lobbを出てTricker'sへ向かいます。

John LobbからTricker'sへは大きな公園を右手に眺めながら向かいます。

公園IMG_0212.jpg
のどかな雰囲気がイギリスの田舎町って感じですよね。

後ろを振り向いての一枚IMG_0213.jpg
ベビーカーはやはりMaclarenなんでしょうかね?

車は道路が広いせいか停め放題のようでした。意外だったのはイギリス車が少なかったこと。Lotus ELISEは(´Д`;)ドコー? Caterham super 7は? 多かったのはドイツ車、イタ車、アメ車、たまに日本車って印象ですね(Londonも同じ)。

大らかな車販売
IMG_0214.jpg
路上駐車した自分の車に値段と連絡先書いてますw


おばちゃんに

「近いよ」

と言われたのになかなか着かずに不安に駆られ、近くを歩いている人に聞くも、

「ちょっと歩けばすぐそこだよ」

と言われてひたすら真っ直ぐ歩きます。


結果としては海外の人の距離感と日本人の人の距離感の差を痛感する羽目に…。正直に言うと迷いましたorz

神戸は坂の上が北、坂を下ると南(大丸神戸店の店内案内にも山側・海側と書いてあったり)と極めて方角が掴み易いので、神戸人は坂のアップダウンが多くて、道がクネクネした街に来ると途端に迷いやすいんですよね…。いや、僕だけかも知れませんが。

ヤバい、お昼になると一斉に店が閉まる、Londonに戻ることを考えると時間がない、と焦りながらひたすらここら辺と思しき場所をグルグル回ってようやくたどり着きました、Tricker's

Tricker's概観-1
IMG_0228.jpg

Tricker's概観-2
IMG_0224.jpg
いかにもイギリスの工場、って趣ですね。

工場のあるストリート
IMG_0217.jpg
IMG_0222.jpg
車が無ければ、『ラピュタ』に出てくるパズーの親方たちが出てきそうです。


通を渡ってTricekr'sの工場のある側に渡り、ウロウロすると入り口が見つかりました。

入り口
IMG_0227.jpg

ロイヤルワラント?っぽいエンブレム
IMG_0225.jpg

入口を入ったところにあるインターフォンでファクトリーショップを見たい旨を告げるとオートロックが解除され中へ案内されました。
John Lobbと違い、職人さんが靴を作ってるところを見ながら工場内のショップへ向かいます。残念ながら靴を作っているところは撮影NGでしたが。


ショップのレジの横にあるキャンディーボックス
IMG_0218.jpg
縮小が上手くできてないので残念な感じですが、陶器の質感が可愛かったんですよ、ホント。

いかにもイギリス紳士なTricker'sのおじさん

IMG_0219.jpg
ピンクの蝶ネクタイが可愛いですね。

ここでも一足カントリー・ラインの靴を購入していたのですが写真を撮り忘れましたorz

ファクトリーショップを出るときは工場の通用門みたいなところから外に出ます。

工場の裏手
IMG_0221.jpg


ファクトリーショップを出て時計を見ると次の列車まで結構時間があります。せっかくですからNorthamptonを散策することに。

中心街その1
IMG_0229.jpg

中心街その2
IMG_0230.jpg

中心街の建物
IMG_0252.jpg



ブラブラ歩いていると観光案内所をハケーン。お姉さんにインタビューをすると、ファクトリーショップの紙袋を持っていたせいか、すぐ近くに靴とアートのNorthampton Museumがあるとのこと。英国靴の聖地の靴博物館、これは行かねば。すぐ近くなのにまたもや迷いつつw、Museumへ。

Museum入り口
IMG_0253.jpg


いざ博物館へ。

謎の機械-その1
IMG_0243.jpg

謎の機械-その2
IMG_0238.jpg

謎の機械-その3
IMG_0236.jpg

意匠性の高いソールのコレクション
IMG_0244.jpg
工芸品って感じで面白いですね。ほとんど見えない上に、履いた瞬間から傷ついていくのにここまで凝るのが、「いかにも」って感じです。



博物館を堪能したところで、ちょうど列車の出発時刻が来たので今度は再びLondonへ。目的地はJermyn Streetです。

NEW & LINGWOOD その1
IMG_0262.jpg

NEW & LINGWOOD その2
IMG_0268.jpg
背後に写る買おうかどうか悩んでいる(?)イギリス紳士が渋いですね。

Hilditch & Key その1

IMG_0259.jpg

Hilditch & Key その2

IMG_0257.jpg
ここは別店舗です。なかなかスマートなシャツが置いてあってオーダーするか悩みました。

Turnbull & Asser その1
IMG_0263.jpg

Turnbull & Asser その2
IMG_0267.jpg
高校の先輩でもあり、尊敬する白洲次郎が愛したシャツメーカー。よっぽどオーダーしようか悩みましたが、オーダーの最小ロットが6枚からなんで泣く泣く断念…。


Jrmyn Streetといえば、やはりシューメーカー。ここからはしばしシューメーカーの写真です。


Tricker's

IMG_0264.jpg

Crockett & Jones
IMG_0265.jpg

靴が好きな人には贅沢な並び

IMG_0266.jpg

”王様”John Lobb

IMG_0258.jpg
やはり風格がありますね。

Edward Green
IMG_0261.jpg
当時は?が220円ぐらいでしたのであまり値段も変わらない上に、欲しいモデルのマイサイズもありませんでしたので購入はしませんでした。この当時はまさか一年後に個人輸入をしているなんて夢にも思いませんでした(笑) 拙いメールでご迷惑をおかけしてごめんなさい。 お店の人もまさか極東からモリモリとメールでオーダーが入ることになるなんて思ってなかったでしょうね。

Foster & Son
IMG_0260.jpg

Church
IMG_0256.jpg
中途半端な写真でスミマセンm(_ _)m



場所を移してここからはSavile Rowのスナップショットです。

Chester barrie
IMG_0271.jpg

Gieves & Hawkes
IMG_0269.jpg

Savile Row遠景
IMG_0270.jpg



Rules
IMG_0273.jpg
コヴェントガーデンにある創業1798年の老舗レストラン。 (ロンドンでもっとも古いレストランです)

なぜここの写真を最後に持ってきたかというと、ここの店に入る時に入り口に立っているいかにもイギリス紳士といった風情の店のおじさんが、僕がNorthamptonで買ったJohn Lobbの紙袋を見て、

「良い買い物をしたね?」

と話しかけてきたからです。おまけに近くにいた別の店員にまで話かけたりして(笑)
恐らく僕が日本でも若く見えることに加えて背が低いから相当若く見えたのでしょうね(イギリス旅行中にタバコを買うためにパスポートを見せて驚かれることがしばしばありました。31歳だと名乗ると、16歳に見えると言われたり。半分て、と笑ってしまいました)。
多分、すごい若造がJohn Lobbを頑張って買ったんだと思って微笑ましかったのでしょうね。実際は三十路のおっさんですし、ファクトリ-ショップで買ってきたんですが(笑)

皆さんもイギリス旅行に行かれる時は、John Lobbの紙袋を持っていると一目置かれるかもしれませんよ。
スポンサーサイト

イギリス旅行記?牛(の革)をめぐる冒険??

2009年05月23日 15:03

随分間が空いてしまったイギリス旅行記の続編。


?あらすじ?
彼女との旅行なのに、

「俺は靴を見に行くから、今日は君は好きなところに行けばいい」

と暴言を放ち、LondonからNorthamptonに向かったアンファンテリブル。

数々の苦難を乗り越えw、いよいよJonh Lobbの目の前に降り立った。果たしてアンファンテリブルは伝説の秘宝、「John Lobb」を手に入れられるのか。

?ネタフリココまで?

ま、駅前でタクシーにJohn Lobbの工場に行きたいって告げたらあっさりついたんですけどね、実際。
あ、歩くのは止めた方がいいです。坂が結構あったような気がします。

外観はこんな感じ。
IMG_0208.jpg

IMG_0210.jpg


「ココがセーブポイント」と書いてあるわけも無く、営業時間。日曜はばっちり休みです。僕は事前に確認していたので水曜日にしました。週末は混むらしいので、行かれる方はWeek dayにされた方が安全だと思います。
IMG_0211.jpg


ドアが閉じられているので、ちょっとドキドキしつつ、

"Hello, I wanna lookin' your shoes. Could you accept to me enter?"

などとインチキな英語でお願いすると、しばしの沈黙。やべえ、間違えた?もしくは臨時休業?とか考えていると、

"O.K. Come in"

と言われたので中へ。

中はこんな感じです。
IMG_0202.jpg

IMG_0203-2.jpg

IMG_0204.jpg


この天井まで積み上げられた箱が全部John Lobbだと思うと壮観ですね。


しかし、この中から自分の好きな靴を探すのは大変だなあ、と思案していると、

おばちゃんが

"May I help you? "

と話しかけてきてくれたので、マイサイズを告げると在庫から次々にお薦めの靴を出してきてくれました。

IMG_0201.jpg

IMG_0200.jpg

もう、次から次へと親の仇のように出してきてくれるので悩みまくりですw ライニングが黒いのが履いていった僕の黒のChelseaなんですが、間違えて返却してしまいそうです( ̄▽+ ̄*)


ラストが違うと履き心地も随分違いますし、どうしたもんかと悩んでいましたら、おばちゃんが好みの靴はあると聞いてきたので、定番だしないだろうなとは思いつつ、

"I wanna try Philip"

と告げると出してきてくれました、BrownのPhilip。

最初に買うならやはりJohn Lobbを代表するモデルと思っていたので本当にラッキーでした。おそらく、日本では僕を困らせる小さい足のおかげで在庫が残っていたんだと思います。

予算的にはもう一足はいけるので何にしようかと悩んだんですが、ここはJohn LobbらしいMuseum Calfだろうということで、Dark BrownのMuseum CalfのChapelをチョイス。

もう一足イヤーモデルのJohn Lobb2007を買うか随分迷ったのですが、荷物になり過ぎるのとポンド高の当時だと予算がきついので泣く泣く断念。


お会計のおばちゃん。
IMG_0206.jpg

John Lobbらしからぬ庶民派の親切な人でした。


値段はAmexの明細で確認したところ、GBP490ですので当時のレートで約105,000円。これにVATのTax Refundがありましたから10万弱でPrestige Lineが買えた事になります。ポンド高じゃない今ならいくらになるんでしょうかね。


Tricker's編、Jermyn Street編はまたの機会に。


追記

買った靴の写真を撮り忘れるという凡ミスをしていました…。







イギリス旅行記?牛(の革)をめぐる冒険??

2009年05月05日 04:21

完璧な靴といったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。

でも、僕にはほんの少しだけ完璧に近づいてるかなと思える靴がある。あくまで既製靴の中で、だけどね。


2008年の6月10日、本当はゆっくり寝ていたかったのだけど、僕は普段の僕じゃ考えられないほど早起きをした。日本にいる頃なら、夢の中で耳の聞こえない兎にOasisの素晴らしさを語っていることだろう。お祭りのりんご飴のような色の目をした兎は首を傾げて僕の方を不思議そうに見つめているだけなのだけど。

僕が宿泊していたHammersmithはロンドンの中心に向かうには少し遠い。
IMG_0197_convert_20090505041658.jpg



ロンドンの中心にあるEustonから、イギリスの片田舎に向かうには少し大げさに見える電車(僕はもう少しこじんまりとした電車、むしろ列車と呼べるものが好きなのだ)に乗ってNorthamptonに向かう。
Northampton行きの電車の中では誰もが少し物憂げで、雑誌を読んだり目を閉じている。
僕はこれから向かう町のことを想像したり、Oasisの"Wonderwall"をリピートしながら、
―ノエル・ギャラガーは、僕の頭の中のウェンブリー・スタジアムで実に三回目のカーテンコールに応えてくれた―
窓の外を眺めたりしていた。
窓から見える風景は、牛や羊がしかめ面した修道士のように草を食んでいていかにも「イギリス的」だった。あまりにも典型的なイギリスの牧歌的な光景は、僕が映画のエキストラであるような奇妙な感覚を呼び起こす。僕は車窓に映る間の抜けた自分の顔を眺めながら、アルフレッド・ヒチコックが「カット!」としかめ面をしながら撮り直しを命じないか少し冷や冷やした。

日本にいる時に調べたよりも30分弱余分にかかって列車はNorthamptonに到着した。駅舎は思っていたよりもこじんまりしていて、駅の周りには何もなかった。僕の想像の中ではNorthamptonの町はいかにも工場の町
―レンガ作りの煙突からアイスランドの温泉のようにひっきりなしに煙を吐き出している町―
だったので少し意外だった。
IMG_0198_convert_20090505041813.jpg


僕は駅員のところに歩み寄り、レンタルバイクを借りたい旨を伝えた。駅員は、産業革命の時代から何万回と同じを質問を受けている、といった顔で

「残念ながらこの近くにレンタルバイクを取り扱っているところは無いのですよ、本当に残念なのですが。」

と僕に告げた。

僕は自分の英語が拙いせいで僕の意図するところが、近代から駅の装置として存在しているかのような駅員に伝わらなかったのかとも思ったが、視界の端に黄色いてんとう虫が機械になったようなタクシーを見つけたので少し微笑みながら駅員に礼を行ってタクシー乗り場に向かった。

タクシーは樹皮の隙間で冬篭りをしている甲虫のように連なっていた。僕は冬篭りをするタクシーの先頭に近づき運転手に話しかけた。

「Oliver Streetに行ってくれないか」

僕の言葉を聞いて運転手は、

「Oliver Streetと言っても随分広い。Oliver Streetのどこに行きたいんだ?」

と答えた。

やれやれ。僕が行きたいJohn Lobbの工場の正確な住所は日本では調べられなかったのだ。

この運転手は、今日の仕事が終わったら馴染みのパブでフィッシュ&チップスをつまみにギネスビールを飲むのだろう、深酒をしすぎて事故を起こさなければいいのだけれど。僕はお酒が飲めないので飲酒運転で事故を起こすことは絶対に無いのだけれど、彼が楽しんでいるギネスビールの美味しさを理解することはないのだろうな、永遠に。
などと考えながら、

「John Lobbの工場に行きたいんだ。John Lobbが靴を作っている工場に」

と彼に告げた。

運転手は、物理学者が書き損じの数式を書いた紙をくしゃくしゃに丸めたような笑顔で、

「何だ、John Lobbの工場か。大丈夫、ここから15分ぐらいだ」

と答えて、僕に乗車を促した。
IMG_0199_convert_20090505041857.jpg



―牛(の革)をめぐる冒険が始まった。―




えー、高校の先輩でもある村上春樹の文体を真似てみました。あまりにもしんどいうえに、大して似てないので次回からは普通に戻します。


※参考になったら押してくださいな



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。